どこにでも合格できるとしたら、どこに行きたい?
~「行ける学校」ではなく「行きたい学校」へ~
ある時、受験生が言いました。
「やっぱり、志望校はA校ではなくB校にしようと思います」
話を聴くと、その子はB校のよいところを挙げていきました。
しかし、A校に進学したい特別な理由を持っていた子です。
受験に対する不安から、志望校を下げようとしているように見えました。
そこで、一通り話を聴いてから尋ねました。
「どこにでも合格できるとしたら、本当はどこに行きたいの?」
すると、その子は自分と対話をするように少し視線を垂らし、間をおいてから答えました。
「行けるなら、A校に行きたいです」
その後、様々な葛藤やハードルを乗り越え、その子はA校を受験し、みごと合格しました。
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受験に不安はつきものです。
「合格できるかな?できなかったらどうしよう?」
と、未来に対する不安から、志望校を下げて安心したいという気持ちは分かります。
けれど、可能性があるうちから志望校を下げる必要があるのでしょうか?
未来の可能性にふたをする行為は、むしろ、学習量が減ったり、無気力になったりする弊害も考えられます。
逆に、少し背伸びをしても、「行きたい学校」を目指して最後までやり切った子には、
第一志望合格のチャンスがあるばかりでなく、
その経験が糧となり、これからも困難に立ち向かっていく力になることでしょう。
大切なことは、未来の可能性にふたをすることではなく、
未来の可能性を広げることではないでしょうか?
私たちは、「行けそうな学校」ではなく、「行きたい学校」を目指す子を全力でサポートします。
「あなたは、どこにでも合格できるとしたら、どこに行きたいですか?」