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思春期…、ある日の一コマ。

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大人が育てば子どもも育つ~思春期・共育コラム~
 

思春期…、ある日の一コマ。

竹田慶from:竹田慶

「面倒くさい。とにかく面倒くさい」

授業に15分遅刻してきた中2のS君。
その上「面倒くさい」といって教材を鞄から出そうとしない。
背中を丸め、椅子の背もたれに寄りかかり、
左手に持った筆箱の糸のほつれを右手でいじっていた。
目の焦点と心の焦点が合っていない。

「S君、ボーっとしているね。何かあったの?」

いつもと違う様子に気が付き、話を聞きに行ったタケダ。
返ってきた言葉は「面倒くさい」。
担当講師もちょっと困っている。

「面倒くさい、そっか、面倒くさいんだ」
S君の言葉をそのまま返した。
ここはまず言葉を受け止め、ペースを合わせよう。

「あぁ、何もかも面倒くさい」
S君は同じ姿勢を保ったまま表情も変えず、張りのない声で言った。

「S君、何かあったの?」
隣から講師がS君の気持ちを聴こうと質問した。
講師も少し戸惑いながらもペースを合わせ、歩み寄ろうとしている。

「よくわかんないけど…、ただ面倒くさい」
S君の姿勢は変わらない。

「そっかー、よくわかんないけど、ただ面倒くさいんだぁ~」
タケダはもう一度受け止め、1拍間をおいてから、若干トーンを上げて続けた。
「ま、そういうこともあるよね。思春期ってそういう時期でもあるし」(^^)ニコッ

——
タケダはこういう時、
「問題行動を起こしている子」として見るのではなく、
「問題を抱えている子」として見るのでもなく、ただ
「自立までの過程で誰もが通る道を通っている子」
(=問題なく健全に成長している子)としてとらえるようにしている。

こちらに心と時間の余裕がない時は「頭ではわかっちゃいるけど…」
ということもあるけれど、今日は余裕がある。

「問題なく健全に成長している子」としてとらえていれば、相手も心を開いてくれる(こともある)。
思春期とはそういう時期だ。
話をS君に戻そう。
——

するとS君は
「そう、そうなんだよ。そういう時期なんだよ」
と体を前に起こし、表情を緩めながら話し始めた。
どうも色々あって、昼寝の時間が思うように取れなかったらしい。

「3時間しか寝られなかった…」
「3時間しか!?昼寝でしょ?いつもどれだけ寝てるの?」
と聴くと
「7時間」( ̄ー ̄)ニヤリ
と返ってきた。
すかさず横で聞いていた講師も、
「な、7時間!?夜も併せて1日にどんだけ寝てるんだよ~」
と突っ込みを入れる。

7時間とは突っ込み満載だが、(恐らく冗談半分だろう)
今日の課題は「時間の使い方」ではなく、
思春期特有の「面倒くさい」「甘えたい気持ち」だろうから
この場はここで置いておく。

その後、S君は担当講師と少し話してから授業にすんなり入っていった。
授業には、持てる能力の100%集中というわけにはいかないだろうが、
その日できる100%の集中をしていたように見えた。

イチローの名言にこんな言葉があった。
「調子が悪くて、50%の力しか出せないのなら、
50%の十割を出そうと努力する。
そうすれば、光は見えてくると思いますね」

帰り際、S君は他の科目の担当講師と冬期講習の内容について真面目に話をし、
笑顔で帰って行った。

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