竹田慶from:竹田慶

誰にでもできるけれど、ちょっとしたことで学習効果が10倍も高まったり、低くなったりするそうです。

脳科学者の池谷裕二・東大教授は、『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』 で、大変興味深いことを書いています。

mouse動物の脳を調べていると面白いことが分かります。たとえば、ネズミのヒゲの脳反応を見てみましょう。ヒゲにモノが触れたときの神経活動を記録するのです。実験を行うとネズミは、ただ待っているだけのときと、積極的にヒゲを動かして触りにくるときがあります。そのときの脳の反応がまったく違うのです。
自ら情報を探りに来たときは、受動的に情報を得たときよりも、十倍も強く神経細胞が活性化します。同じものがヒゲに触れたにもかかわらずです。つまり、脳は積極的な姿勢で得た情報を重要視するのです。イヤイヤながらの勉強で脳への効果が十分の一に減じてしまうとしたら、とてももったいないことです。

確かに、本当に優秀な人は、いろいろなことに興味関心を持ち、アンテナを張っています。

一方、努力でそこそこ優秀だけれど、いまいち伸び切れない子は、
勉強は好きではないけれど、「やらなきゃいけないことだから、やっている」状態です。

やらなくていいなら、やりたくないのが正直なところです。
積極的とは程遠い、受動的な勉強のようですね。

勉強は嫌いだけれど、遊びだととても優秀な力を発揮する子がいます。
漢字は覚えられなくても、ポケモンのキャラをほとんど覚えていたりしますよね。(^^)

興味・関心・好奇心の差が、積極性と受動性を分け、10倍もの差を生み出しているようです。

子ども(学習者)にできること

せっかく勉強するのです。10倍も効果が違うのなら、ネズミの実験を活用しない手はありません。

しかし、興味の無いものに興味を持とう、関心を寄せようと意識しても、気持ちはなかなかついてきません。

そんな時は、自分に問いかけてみましょう。

「なんでだろう?」
「どうしてこうなるんだろう?」
「どうすればもっと良くなるんだろう?」

「なんで?」は、好奇心を刺激します。
「どうすればもっと上手くいくだろう?」は、自分の成長に興味を示します。

疑問を持って学ぶことをしたら、もっと効果的な学習をできるでしょう。

大人(教育者)にできること

子どもが受け身ではなく、積極的に学ぶために、大人にできることは何でしょう?
・話を聴く
・質問を投げかける
・可能性を信じる
・選択を尊重する
など、たくさんありそうです。

小学生なら、「何でこうなるんだろう?」と一緒に考えるのも良いでしょう。

中高生には、「あれをやりなさい」と指示命令するのではなく、
「あなたはどうしたい?」「どうすれば上手くいくと思う?」「何から始める?」
と問いかけることで、本人が自分で考えるようになるでしょう。
主体性は、積極性を育みます。

子育てと中学受験を応援している山崎みどりコーチは、子育てコーチングの姿勢として、
「指示命令ではなく支持明励(しじめいれい)」が大事だと言います。

「指示命令」だった私の息子への関わりを「支持明励(息子を信じて息子の明るい未来に向かって励ます)」に変えていきました。そうすると、息子の表情が今まで以上にイキイキとしてきて、自分で考えて行動をするようになりました。

私自身も、それまではなかなか行動しない息子にイライラしたり、怒ったりと息子に行動させるのに莫大なエネルギーを使っていたのですが、「支持明励」に変えたことで怒ることが減りとても楽になりました。

積極的な姿勢は、人生にも影響がある

初めは多少面倒なこともあるでしょうが、学習効果に10倍も差があると思えば、大きな違いです。

それどころか、社会人になったとき、
・指示待ち人間になるのか、
・自分の意志で、自分で考え行動する人間になるのか、
の違いも生み出します。

もっと言えば、
・やりたくないことをやらされている、【人生の奴隷】として生きるのか、
・大切なことにエネルギーを注げる、【人生の主人公】として生きるのか、
そんな違いも生み出すのではないでしょうか?

追伸、やまざきみどりコーチの子育てコーチングはコチラ

HP:コーチステップアップ

この記事を書いた人

竹田慶ユニワン代表・学習コーチ
〔好きな言葉〕 「意志あるところに道はある」
〔嫌いな言葉〕 「どうせムリ」
〔尊敬する人〕 P.F.ドラッカー、上杉鷹山、自分にチャレンジする子供たち、他