本番力を高める「あきらめの境地」

集団塾に通っていたM君は、わからないことがわからないままになっており、学力が伸び悩んでいました。中学2年の時に塾を移ってきた彼は、個別指導を受け、わからないことがわかるようになり、学力は伸びていきました。

しかし、Mくんには大きな課題がありました。勉強でも部活動でも、本番に弱かったのです。

本番に弱い理由

彼は、ここぞというときに、結果を気にしすぎる癖がありました。

「結果を出せなければ意味がない」
「結果が自分の評価(=存在価値)である」

と思い込み、自分で自分を追い込んでいたのです。追い込まれたMくんはあせってしまい、本番で力を発揮できずにいました。

そんな彼に、最大のピンチが訪れます。入試直前に行ったプレテストでは、志望校に合格できるギリギリのラインだったのです。本番で力を発揮できなければ、危うい状態です。

しかし、M君はここから大きな変貌を遂げます。それは、本番で力を発揮するために必要な「あきらめの境地」を手に入れたからです。

あきらめの境地とは?

「あきらめる」とは、一般的に悪い意味で使われますが、本来は「明らかにして見る」というプラスの意味があります。 未来に訪れる結果がどうなるかは誰にも分りませんが、最高を望み、最悪を想定する=明らかにすることはできます。

最悪の結果を想定し、それを受け入れることができれば、力んで自分を追い込むこともなく、本番で力を発揮できるようになるのです。

例えば、戦国時代を生きた織田信長は、「あきらめの境地」を上手に活用していました。

信長の本番力

1560年、織田信長は最大のピンチを迎えます。当時、最も天下に近いとされていた今川義元が、約10倍の兵力で攻めてきたのです。普通に戦っては、決して勝てない戦です。

しかし信長は、降伏することなく、虎視眈々(こしたんたん)と勝機を伺います。今川軍が桶狭間で休息をとっているという情報を聞きつけた信長は、これぞ勝機と思い、出陣を決意します。そして、戦場へ向かう前にまず「敦(あつ)盛(もり)」を舞いました。

人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。一度生を得て、滅せぬ者のあるべきか

(人の世の50年の歳月は、仏教でいう下天の一日に過ぎずとても儚(はかな)い。この世界に生まれてきて滅びないものがあるだろうか。)

このとき信長は、最悪の場合、死ぬことを覚悟しました。しかし、遅かれ早かれ人間は死ぬのだから、大した差はない。ならば、降伏して生きながらえるのではなく、わずかな勝機に賭けてでも、悔いなく生きよう、とあきらめた=覚悟したのです。

死を覚悟した信長は、奇襲を成功させて今川義元を討ち取りました。それが転機となり、彼は天下統一へ向けて急成長を遂げたのです。

最悪でも死にはしない

受験では、最悪の結果でも死ぬことはありません。最悪でも、併願校に進学したり、浪人したりするだけです。人生はその後も続いていますし、入試の合否にかかわらず、その後の人生をより良くすることはできるのです。

Mくんは、そんな「あきらめの境地」を手に入れました。そして、目の前のことに集中し、悔いなく毎日努力し続けること、最後までやり抜くことに意識を向けました。

「やることを精一杯やったから、悔いはない」

入試を終え、とても清々しい顔をしてMくんは言いました。結果よりも、ベストを尽くしたことに満足しています。そういう人は強い。
Mくんは、自己ベストを出して合格しました。

「あきらめの境地」を手にすることで、本番力を磨くことが出来ます。あなたは何をあきらめ(=覚悟し)ますか?

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