脳を活かした勉強法 ~闇雲に頑張っている子へ~

脳

ある高校生が言いました。
「問題をたくさん解かなきゃいけないと思っていました」

その子は焦っていました。入試まで時間がない。朝早くから夜遅くまで勉強していました。
けれど、なかなか身になりません。覚えたと思ってもすぐに忘れ、同じ間違いを何度も繰り返してしまいます。

「なんでこんなに頑張っても結果につながらないのだろう。やっぱり頭が悪いのかな」
そう思うときもありました。

「もう、イヤだ」
と投げ出したくなる時もありました。それなりに努力しているのですから当然です。

しかし問題は、努力量でも、頭の良し悪しでもありませんでした。やり方が間違っていたのです。

「多くの問題を解く」vs「同じ問題を復習する」

その子は、「たくさん解くこと」に力を入れていて、「覚えること・解き直しをすること」が疎(おろそ)かになっていました。
これは、脳の記憶の仕組みに反する方法です。

脳は、覚えたことをすぐに忘れます。心理学者のエビングハウスが行った実験によると、脳は一度覚えたことでも、4時間後には半分程度忘れているそうです。

しかし、覚えることを2回、3回と繰り返していくと忘れにくくなり、長期的に覚えていられる量が増えていきます。

ですから、多くの問題を解きまくるよりも、同じことを繰り返して覚えたり、同じ問題を解き直したりする方が、学習効果が高くなるのです。

記憶の消費期限は1ヶ月

さらに、エビングハウスは2回目のテストを行うタイミングを変えて実験しました。すると、どうでしょう。2回目を取り組んでも、学習効果が見られないケースがあったのです!
それは、1ヶ月以上経ってから2回目の記憶テストをしたときでした。間を空けすぎると、復習しても学習効果がないのですね。

記憶を定着させる消費期限は1ヶ月のようです。

【よくある間違い】単語帳を1ヶ月で1周する

その点、大学受験生でよく間違った方法を見かけます。
例えば、「単語帳1冊を1ヶ月で覚えて、翌月2周目の復習をする」という方法です。
お分かりですね。1ヵ月後に2周目に取り組んでも、初めの学習は無駄になってしまうのです。
復習は1週間以内に2度以上、できれば3日連続で行うのが良いようです。

脳を活かした勉強法

他にも、脳を活かした勉強法はたくさんにあります。

  • 丸暗記ではなく、意味と一緒に覚える。(意味記憶)
  • 手や体を動かして覚える。(手続き記憶)
  • 「もし自分が織田信長で本能寺にいたら?」と臨場感あふれる想像をして自分の体験にする。(エピソード記憶)
  • 「1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府」と語呂合わせするのも良いでしょう。

また、米国のある精神医学者は、新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上眠ることが欠かせないという研究結果を発表しました。寝ている間に記憶が整理され、その後の学習を助けてくれるようです。

充分な睡眠をとることも、脳を活かした学習法の一つなんですね。

・・・・

いかがでしたか?脳を活かした勉強法で使えそうなものはありましたか?

一つでもあれば、試しに使ってみてください。試すことも、脳に良いですよ♪

この記事を書いた人

竹田慶ユニワン代表・学習コーチ
〔好きな言葉〕 「意志あるところに道はある」
〔嫌いな言葉〕 「どうせムリ」
〔尊敬する人〕 P.F.ドラッカー、上杉鷹山、自分にチャレンジする子供たち、他

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