ここまでわかった!「スマホと学力」

どうやってスマホと共存していくのか?
スマホは便利です。
子どもも大人も、多くの人が手放せません。
そして、ご存知のように、様々な問題をはらんでいます。
しかし問題があっても、生活の一部となっている以上、
完全に手放すことはできません。
ではどうやってスマホと共存していくのか?
これまで様々な研究でわかってきた「スマホと学力」の真の問題点を紹介し、
私たちにできる解決の糸口をお伝えしたいと思います。
スマホを机上に置いているだけで学力が下がる
ある研究で、スマホをどこに置くかによって、
認知能力がどのように変わるか実験しました。
結果は、成績の良い順に、
①別の部屋に置いておく
②ポケットかバッグにしまう
③机上に伏せて置く
でした。
スマホを使っていないのに、机上に置いているだけで、
記憶力や集中力が下がり、成績が下がってしまうのです!
その影響は、睡眠不足と同程度でした。
ちなみに、睡眠不足は著しく学力低下を招きます。
参考)スマホが近くにあるだけで、あなたの思考力は低下する
(ハーバードビジネスレビュー,2018)
https://www.dhbr.net/articles/-/5323
睡眠の問題が改善
最近の研究では、10代の若者の3人に1人がベッドの中にスマホを持ち込み、
そのため多くの若者が睡眠に問題を抱えていると言われています。
『スマホ脳』の著者で精神科医のハンセン氏は、
そうした若者たちにスマホを寝室に持ち込むのをやめるように勧めています。
すると、ほとんどの場合問題が改善するそうです。
睡眠の問題は学力低下をもたらしますから、
スマホを寝室に持ち込むのを止めるだけで、学力が上がるわけです。
目覚ましがない?それなら買ってもらいましょう。
塾代より安上りです(^^;
3時間触ると2時間の勉強がムダに
大ヒット「脳トレ」の監修で知られる
東北大学医学研究所・川島隆太教授の研究結果は驚くべきものでした。
スマホを1日3時間触っている子は、2時間の勉強がムダになるというのです。
「スマホ3時間+勉強2時間以上」の子は、「スマホなし+勉強30分未満」
の子より成績が悪かったのです。
一般的に信じられていた
「スマホ使用で学力が下がるのは、スマホ時間が長いと勉強時間が削られるから」
ではないということです。
なぜか?⇒脳の発達が遅れるから
川島教授は、3年間の研究で子どもの脳の発達をMRIを使って測定しました。
すると、通常は3年間で大脳が50cc増加するところ、
ほぼ毎日使い込んでいる子は、平均すると3年間でほぼゼロ成長だったのです。
これでは、小6の脳のままで中3の授業を受けるようなものです!(汗)
もし、子どもの脳の発達を阻害するウイルスが発生したら、
あなたはどうしますか?十分な感染対策を行うと思いませんか?ではスマホは?
参考)
『スマホが学力を破壊する』
『スマホが脳を
「破壊」する』(川島隆太・著)
「”スマホが学力を破壊する”これだけの根拠」
(プレジデントオンライン,2018)https://president.jp/articles//24764?page=1
私たちにできること
人類がスマホを使い始めて、まだ10数年しか経っていません。
上述の研究成果は、規模も大きく信頼のおける機関が行っていますが、
完全な因果関係はわかっていません。
しかし、スマホの使い過ぎが脳や学力に大きな悪影響を与えているのは、
わかっています。
では、私たちはどうすれば良いのでしょうか?
現実的にスマホを完全に排除するのではなく、
スマホと共存していく方法
を考えてみました。
・学習中は、机の上にスマホを置かない。
(別の部屋に置くか、タイムロックをかける)
・寝室にスマホを持ち込まない。
・学習以外のスマホの使い過ぎをやめる
(1日1h未満なら、学力低下はほぼ見られない)
スマホロックのすすめ
塾でできることは何か?考えた結果、
自習環境でのスマホロック(タイマー式)の導入を試験的に始めました。
スマホは中毒性があり、自制心を弱めるので、気持ちで頑張るのではなく、
物理的に遮断することにしたのです。
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