竹田慶from:竹田慶

● 「これはさすがに無理だ」
そう思ったのは2度目のフルマラソンを完走した後のことだった。身体はボロボロで、歩き方はまるで生まれたての小鹿の様。ふらふらと帰路につき、電車の中ではぐったり爆睡状態。

しかし、これは練習レース。
本番は、3週間後に控える72kmのマラソン。

こんな状態で、本番レースのゴールにたどり着くことができるだろうか? 72kmといえばフルマラソンを完走して、その先さらに30km走ることになる!これはさすがに無理だ。

そのときに頭を支配していたのは、「できない理由」「やらない理由」たち。

「3週間後に、フルマラソン+30kmだなんてとても無理だよ」
「どうせ無理ならレースに出なくてもいいじゃない。レース会場のまでの旅費だって浮くし」
「前からやろうと思っていた仕事もあるし、レースに出なければ、それが進むなぁ」

しかし、そんな私を思い留まらせたのは、私の中にあるちっぽけなプライドと、ふと目に浮かんだ子どもたちの笑顔。

あぁ、これではいけない。恥ずかしい。今、自分は「できない理由」「やらない理由」を探している。そうではなく、「できる理由」「やる理由」を考えよう。

そう思い返し、頭をひねって考えた。

「4日後に走って、筋力がUPする超回復を活かせば、もっと走れるようになる」
「来週のレースは10kmで短いから練習にならないけれど、レース会場まで走って行けば合計26km走れて練習になる」
「最終的にゴールできるかどうかは分からないけれど、スタートに立つことはできる」

「できる理由」「やる理由」を考えると、新しい道が開けてくる。エネルギーが湧いてくる。

残り3週間、できることをできる限りやり、本番レース72kmのゴールテープを切った。

もしあの時「できない理由」を考え続けていたら、ゴールできなかったと思う。途中であきらめるか、スタート地点にも立ってもいなかっただろう。

● さて、あなたは今年、何を手に入れたいですか?それは、どうすれば手に入りますか?

「できる理由」「やる理由」も一緒に書き出すと、そこまでの道が開けるかもしれません。

 

PS.マラソンチームの隊長から教えてもらった言葉がある。

「走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはある。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。」
(『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹 より)

受験マラソンを走り続けるための理由だって同じ。
人生マラソンを走り続けるための理由だって同じ。

ほんの少しの理由を、大切なことを、大切にしたい。

この記事を書いた人

竹田慶ユニワン代表・学習コーチ
〔好きな言葉〕 「意志あるところに道はある」
〔嫌いな言葉〕 「どうせムリ」
〔尊敬する人〕 P.F.ドラッカー、上杉鷹山、自分にチャレンジする子供たち、他